昨日はアメリカが休場だったせいか、今日の日本の動きは鈍かったです。陰線で終わっています。大局観からすれば、月足上では現段階でカブセ線から陰線つつみ足が出現しており、5週MA下向き終値下、25日MA下向き終値下ということで活況感のないBOXに近い相場が続伸中です。BOX相場といいますのは基本的にトレンドのない相場という位置付けですからトレンドフォロー指標は機能しませんので、オシレーター指標などで今後の展開を図るしかありません。心理分析が必須要素ですが使い物にならない指標を使っても今後の展開は読めません。
Yes.We can(*^◇^*)!日本時間の今夜はオバマ氏大統領就任式です。様子見ムードもあると思いますが、ここからシティーグループやフォードなどの決算発表も控えているわけですから爆弾相場にならないように注視していたいと思います。今はポジなしです。目先ポジがなければイライラするものですが10年20年の長い投資生活を考えれば取れるところだけ取れればいいと思っています。投資家生命を失わせるようなたった一度の損失や売場を失った大きな評価損。撤退命令が出たら私はさっさと逃げます。今回損していましたが全株売りました。それが危機管理です。
余談が長くなりましたが、先日投稿文の「不景気の株高」について個別銘柄を例に挙げて御話したいと思います。日経225だけの動きでは、景気が悪い中でも長期上昇トレンドを描いていた株価において過去の証明が出来たわけですが、今回は景気敏感株と言われます、工作機械の銘柄の90年代初頭の業績と株価の関係を見て行きたいと思います。業績が良いということが株価の上昇に結び付くかどうかの過去のチャートと業績の推移さえわかれば照らし合わせることが出来ます。
6141森精機のような工作機械株というのは景気に敏感で、企業景気が良い時には設備投資が盛んになり生産市場の需要が増加しますので、増産の為に機械の受注が増加します。しかし、現在の自動車株のように企業景気が悪化しますと生産部門縮小に動きますから、比例するように機械の受注も減少します。景気の良し悪しに非常に左右されやすいので景気と業績は常に相関関係にあるわけです。(景気=業績)
しかしながら、業績と株価の関係はどうでしょうか。これも90年代初頭に遡りますが、景気の悪かった93年3月期決算から95年3月期決算までの業績と株価の関係を示したいと思います。まず業績ですが、景気が悪く設備投資減で受注が細くなり3年連続、売上が減少し、営業利益はマイナスでした。これを考えれば業績が株価に直接反映していないということを表しています。(景気=業績≒株価)
6141森精機
売上高 営業益 経常益 税引益
93年3月本 498.21 -4.43 -13.13 -21.58
94年3月本 455.51 -52.40 -72.79 -73.10
95年3月本 573.70 -29.04 -53.75 -66.57
しかし、この間(92年8月を大底とした株価チャート)の月足上の株価の推移を御覧ください。3年間大きな振幅を繰り返し上昇と下降の綺麗なリズムを作っているのがお分かりになられると思います。ここから分かることは、赤字でも企業の株は買い方の勢力が大きければ上昇し、売り方の勢力が大きければ下降するといったことです。即ち、景気と業績には相関性があるが、業績と株価には逆相関とは言わないまでも、相関しないということです。(景気=業績≒株価)これは相場がリズムで動いていることを物語っています。
最近の日本企業を見て思うこと・・・
人間は欲の生き物であり、自分に否定的なものは排除し、肯定するものだけを受け入れるものです。しかし、経営者という立場には、モノや人に対する好き嫌いがあってはいけません。料亭での接待で、自分の嫌いな料理を勧められて「苦手なので遠慮します」と一口も料理を口にしなればその会社のイメージは悪化し二度と接待の場には招待されなくなります。自分を殺し、嫌いなものでも有難いと受け入れて感謝出来る度量と器がなければ その会社は伸びませんし長続きしません。会社は人が作り上げるものであり、人が作り上げている以上は人材を失えば業績も悪化します。人の感情如何で、将来の成長も期待できれば将来の倒産もありえるわけです。そこは経営者自身の人を引き付ける吸引力と懐の大きさ如何に他ならないわけです。ですから、経営者は並大抵な人間でなれば人はついてこないでしょう。
例えば、現在の日本人のサラリーマン平均年収は430万円と言われています。会社は労働基準法にのっとって、一従業員につき430万円という年間収入を確保し従業員を守らなければなりません。月間に換算すると給料35.83万円。これを退職期間まで維持するのに、どれだけの労力が必要かということです。極端な話、この年間430万円という売上高を維持するために、経営者は24時間死ぬほど働いて愚痴や文句など言えず、やっと残せる収入なのです。勿論長い経営人生には波風がありいつも順風満帆な状態ではないでしょうから景気が良い時も悪い時も常に気を引き締めた経営をすることが求められます。経営者がその吸引力を無くし、なめられた途端に会社は火の車になります。火災した車には乗車できません。それだけ重大な責務を負っているということです。師は多くの経営者にお会いしてきましたが、その企業の未来が明るいのか暗いのか経営者の顔つきを見ればわかるといいます。神様はその人間が出来る範囲でその人に相応しい人生を歩ませるものです。所得に比例して実力が伴わない経営者はいずれは淘汰されます。市場から撤退命令が下されるのでしょう。仕方のないことです。
私たちサラリーマンは保証された収入の中で、定時に出勤し、その日の就業をこなし定時に退社出来るわけです。それを考えれば、サラリーマンでいれることは安定的で非常に幸せな職業だと思います。国と企業が一生涯バックアップしてくれるシステムはある意味では恵まれているのかもしれません。企業の倒産リスクとリターンが常に紙一重である経営者は、今日も私たちのために自分の足で収益活動を行ってくれています(^^)景気が良い時にしっかりと蓄えを行った経営者は景気が悪くなったときの荒波に対する耐久力が備わっています。人員を削減すればスリム化になるならば、行わざるを得ないし、そうして失業された方はすぐに社会のせいにしたがりますが自分が失業者になるだけの人間だったと思えないのです。同情もしたいけれど時代の先読みが出来ない個人もこれからの社会では生きていくのが難しいのでしょう。
